昨日、チャンネル桜が注目すべき討論会「日米安保なき世界の可能性」というタイトルの動画を配信してくれた。正直言って嬉しい。感無量と言っても決して言い過ぎにはならないだろう。アメリカからの独立が暗黙上タブー視される今の日本の状況下で、良くぞ一線を踏み越えてくれたと思う。
出席者は以下の通り(敬称略)
矢野義昭、山中泉、藤井聡、ジェイソン・モーガン、折本龍則、ロバート・D・エルドリッヂ、司会・水島総。
司会の水島氏によると、これまでの討論番組は864回にも及ぶが、米軍が日本から撤退した後の問題について具体的に論じる討論はこれまでに無く、今回が初めてだと言う。
質の高い番組なのでぼくもよく見るが、残念ながら情勢分析とそれに対する解説・解釈に終始して、日本はどうすべきか、という肝心な具体的視点が欠けていたために、見終わった後は、いつも不完全燃焼の気分が抜けないままでいた。
しかし今回は違った。日本はアメリカから独立すべきだと言う点で、各氏の主張に濃淡の差があるとは言え、出席者全員の見解は一致したのである。
これだけでも画期的である。この討論番組は日本の言論界に大きな楔を打ち込むだろう。自民党をはじめとする拝米保守を奈落の底に突き落とすだろう。「右の売国、左の亡国」(佐藤健志)なる日本の現状を打破することだろう。
つまり、日本の文化、歴史、伝統に誇りを持つと言うことは、外国の軍隊を駐留させないことであり、拝米保守の愛国は偽物に過ぎないと言うことだ。日本の戦後は、ずっとこの点があやふやのままだったが、やっと終止符を打つ時が来た。
諸悪の根源である不平等な日米安全保障条約を解消してアメリカから独立し、新たに対等の日米友好条約を締結する。そして他国の侵略を許さないほどの自衛隊強力化を図る。自主外交を展開して近隣諸国との対等な友好条約を結ぶ。日本が持てる実力を全開して世界の平和と発展に貢献する。
アメリカの従属国家という不名誉を終わらさない限り、これらのワクワクするような未来は切り開けない。日本の真の意味での自立への挑戦は始まったばかりである。今回の討論番組が先達役になる。
チャンネル桜には、これをいい機会に今後も続けて日本の独立に向けた具体的な討論番組の企画を期待したい。「日米安保なき世界の可能性」を必然性としたのは、矢野氏の言い分に感心したからである。
途中休憩時間が入る3時間を超える長い番組なのでどうしようかと迷ったが、胸のワクワク感を抑えることができず、また多くの人に見てもらいたいために敢えて動画を貼り付けさせていただくことにした。日本独立の議論が湧き起こることを期待しつつ。