ロシア外務省のマリア・ザハロワ公式報道官はSPIEF(サンクトペテルブルク国際経済フォーラム)で次のように語った。
「日本は、独自の歴史と文化を持ち、経済発展を遂げた大国だが、真の主権を失い、ワシントンの指導者たちから見た場合、国として方向性を決める能力も権利もないこと示す、もうひとつの例だ」
美人報道官にこうもハッキリと日本の無能を指摘されたら、日本男児のメンツは丸潰れだが、悔しいことに彼女の指摘は反論の余地がない。日本は今も占領軍(米軍)が支配するアメリカの属国だからだ。
安倍元首相がプーチン大統領と27回会談しても北方領土返還交渉が前に進まなかった一番大きな壁は、領土返還後、返還地での米軍基地建設をアメリカが望めば日本政府は拒否できないという現実だった。日米安全保障条約という不平等条約のせいである。
日本に主権はあるのかとのプーチン大統領の問いかけに安倍元首相はまともな返答ができなかった。それで北方領土返還交渉はさらに遠のいてしまった。しかし、それでもまだ僅かな可能性は残されていた。
その細い糸を完全に断ち切ったのが岸田文雄である。何も考えずただバイデン大統領に盲従してウクライナ支援にまわった。これではロシアが日本を敵国と見るのは当然だろう。岸田のせいで北方領土は永遠に帰ってこないだろう。
しかもプーチン大統領が特別軍事作戦と限定して呼ぶウクライナ紛争は、ロシア軍の圧倒的優勢のまま推移している。ロシアの勝利(ほぼ間違いない)が確定した時、岸田はどう責任を取るつもりだろうか?
過去を振り返るまでもなく、日本外交の無能は全て対米追従・従属から来ている。多くの識者が指摘するように、このままだと遅かれ早かれ、日本は国として消滅するだろう。
だからどうしても日米安全保障条約を解消して、アメリカから独立しなければならないのだ。国民の代表者たる政治家ならアメリカと差し違える覚悟で独立交渉に望め!